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山野浩一さんを偲ぶ会、ご来場ありがとうございました。

 7月30日の「山野浩一さんを偲ぶ会」、たくさんのご来場をありがとうございました。
 週末が台風だったにもかかわらず、140名ほどにお越しいただき、盛会でした。お越しになれなかった方からも、招待状への返信などで、あたたかいコメントを頂戴いたしました。
 深く感謝を申し上げます。
 すでに「競馬ブック」8月6日号で事務局の斎藤修さんによるレポートが出ています。岡和田晃のレポートも「図書新聞」に掲載予定です。
 以下、Twitterに出ました参加者のコメントをまとめてみます。(岡和田晃)

















































































 当日は発起人を代表し、岡和田晃が挨拶をさせていただきました。以下、そのスピーチの文字起こしです。



 皆さま、本日はよくお越しくださいました。週末、台風が来たことで、来場者数が減るのではないかと危惧していたのですが、かくもたくさんの方々が足を運んでくださり、大変ありがたく存じます。
 山野浩一さんが、昨年7月20日に亡くなってから、すでに1年以上が過ぎてしまいました。私は、ここにいらっしゃった皆々様よりもはるかに若輩者で、にもかかわらず、こうしてご挨拶をさせていただくということから、大変恐縮しております。
 山野さんは生前、自分が“日本の近代競馬のフォーマット”を作ったんだ、という意味のことをおっしゃっておられ、またSFでは“世界文学としてのSF”というものの普及に、広く貢献なさっておられました。
 ただ、何と申し上げますか、非常にラジカルな精神をお持ちの方でしたので、なかなか周囲の理解が追いつかない、という側面もあったようです。が、ようやく「時代が山野浩一に追いついた」と申しましょうか――没後になってしまいましたが――競馬やSFで大きな賞をとられ、山野浩一を再評価する機運というのが、盛り上がってきているように思います。
 そうしたなか、私自身、微力ながら、山野浩一さんの評論集を編集させていただいておりまして、かなり大きな本になる予定なのですが……加えて「山野浩一とその時代」という評伝を、「トーキング・ヘッズ叢書」というアート雑誌の方で連載させていただいております。こちらの方は、後ろの方にてアトリエサードの編集者である岩田恵さんが販売なさっております。最初は「競馬必勝法」ならぬ「競馬必敗法」をめぐる、寺山修司との交流から初めておりますので、お手にとってみてください。
 また、「SFファンジン」という豪華なSFのセミプロジン――国領昭彦さん、川又千秋さん、巽孝之さん、小谷真理さん、増田まもるさん、荒巻義雄さん、野阿梓さん、新戸雅章さん、難波弘之さんらが山野浩一さんについて語っている雑誌――が頒布されておりますので、こちらもお手にとっていただければと存じます。
 皆さんのお手元には、競馬に関する山野さんの批評を集め、亀和田武さんをはじめとした皆さんの追悼文も掲載されている新編集の冊子が封入されています。
 加えて、私がこれまで発表してきた山野浩一さんに関する文章を、封入させていただいております。
 また、「週刊読書人」のWebサイトの方では、山野浩一さんの追悼パネルの詳細な模様が掲載されています。第2回は本日の、00:00に更新予定です。無料で読めますので、山野さんの業績の確認に、お役立ていただければと思います。
 さて、今回のイベントの目玉というのは、競馬とSFという、一見まるで異なる2つの分野の方々が一堂に会し、山野さんの思い出を語り合う会として開催できたという、これに尽きます。私自身、本当は山野さんが元気でいる間に評論集を完成させたく思っていたのですが、亡くなる前の週までインターネットでやりとりができていたので、まさかこんなに早く別れのときが来るとは思わず、慚愧にたえない次第です。
 ちょうど昨年2月に、山野さんが晩年、長らく介護をされていたみどり先生の還暦祈念のパーティを開催なさり、そのときは非常にお元気だったのですが、まもなく癌が発覚し、慌ただしく“終活”を終えられてしまいました。
 一方で、山野さんは、長らく紹介に尽力しておられたJ・G・バラードという作家が亡くなった際に、バラードが亡くなっても悲しんではいけないという意味のことを、追悼文に書いてらっしゃいました。
 ですから、我々は山野さんがいないことの悲しさを、ただ噛みしめるのではなく、これから、山野さんが切り拓いていった道を、改めて「継承」し、広げていくように努めて行ければ、それが一番、山野浩一さんがお喜びいただけることになるのではないかと思います。
 それでは僭越ながら、ご挨拶をさせていただきました。
 いろいろな方々にお越しいただきました。改めて、御礼申し上げます。
 今日は、楽しんでいただければと思います。

※当日はその後、お引き物としてお酒(STAY GOLD)と、山野さんの蔵書(NW-SF関係、およびサンリオSF文庫)をお渡しいたしました。
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Author:koichiyamano_admin
山野浩一公式サイトです。生前から交流のあった岡和田晃(文芸評論家・東海大学講師)が、ご遺族の許可のもと管理・運営を担当しています。ご連絡は、akiraokawada@gmail.comまでお願いします。